コンクリートを剥がそう!


40年振りに相模原へ帰還して、まず感じるのは、コンクリートの舗装路が増えたことと、小さな住宅が増えたことだ。
小さな住宅には、庭と言えるようなものはほとんどない。住宅地内にわずかにある駐車空間は、ここもコンクリートで100%覆われている。地球としてみれば、顔面を、どこもかしこも厚化粧されてしまったようで、皮膚呼吸ももできずに息苦しいようだ。「潤水都市」って何だい? と言いたい。
そこの住人にしても、夏場はコンクリートの駐車場が蓄熱場の役割を果たし、昼間はもとより、夜も熱く(暑く、ではない)寝苦しい。わずかな駐車空間をコンクリートで埋め固める気持ちもわからないではないが、むしろ、無意識のうちに駐車場はコンクリート、と思っていた、と推察する方が無理がなさそうだ。思慮分別がなかったのだろう。
しかし、これはその住宅だけの話ではなく、相模原市が環境緑化の観点から条例で規制すべきで、住民の自由意思にゆだねるべき問題ではないと思われる。
写真は、散歩中に見つけた駐車場の例だ。駐車場全面をコンクリートで覆わず、轍(わだち)の部分だけをコンクリートにするとか、隙間を空けて煉瓦ブロックを配置し、隙間に植物を植えている。緑が人に与える爽やかさと安らぎがある。
市としては、駐車場のコンクリート剥がし運動とか、駐車場緑化運動とかを展開するべきだろう。
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